<詳細編>金融系システムエンジニアに求められること
金融系システムエンジニアにとってとても重要になるのが、「信用」「高品質」「管理能力」です。もちろん、他の業界のシステムエンジニアであっても同じことが当てはまりますが、金融系システムに関しては、ほんのわずかなミスが命取りになってしまう非常に繊細なものです。では、信用、高品質、管理能力という要素をどのように開発現場で適用していけばいいのでしょうか。それぞれの項目ごとに詳細を解説しますので、参考にしてください。
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提供すべきは「信用」
金融業が提供する様々なサービスは、「信用」と密接な関係があります。一般に、顧客が商品やサービスが必要となれば、対価を支払えばそれらを入手することができますが、金融商品の場合、顧客にサービスを提供する際には「信用」とセットになります。特に融資の際には、顧客を選ぶということを行わなければならず、時には厳しい結果を提示しなければなりません。それらの業務全体を支えるITシステムの安全と安定的な管理は、顧客が安心してサービスを利用するために不可欠なものです。
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心掛けるべき「高品質」
どんなにわずかなことであっても、システムに間違いがあれば大きな問題へと一気に発展しかねないのが金融系システムです。そのため、開発に携わるシステムエンジニアは、機能面はもちろん、システムの完全性を追求する姿勢が求められます。そのような高品質のシステムを構築するためには、要望をしっかりとまとめて詳細設計を行い、テストを何度も繰り返しながら徹底的に問題を排除する根気強さも必要です。求められる水準はとても高いですが、その分だけやりがいも感じられる仕事です。
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重要な「管理能力」
システム開発プロジェクトには、一連の流れというものがあります。詳細な設計に基づいて組んだスケジュール通りに作業が進めばいいのですが、どんなプロジェクトでもそのようなことはまずなく、無事成功させるためにはしっかりとした管理が絶対的に必要です。金融系システムエンジニアは正確性がとても重要なので、進捗の抜けや伝達漏れなどはあってはならないことです。そのため、管理者の管理能力による影響は大きいものとなります。
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金融系情報システムの特徴
金融業界でシステムエンジニアとして働くことができる業種としては、銀行、保険会社、証券会社などがあります。それぞれのビジネスモデルによって必要とされるシステムの種類はいろいろとあって、同じ金融系だとしても、どのような業種を選ぶかによって、システムエンジニアに求められることは異なってくるでしょう。では、それらの業種で活用されているITシステムの概要とはどのようなものでしょうか。簡単にご紹介していきます。
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心掛けるべき「高品質」
金融系システムエンジニアに求められるのは、第一に「高品質」です。いくら機能性が良くても、計算ミスを起こしてしまうシステムであれば重大な問題に発展し、最悪の場合、経済活動がストップしてしまう恐れもあります。そうなれば、単に金融業としての信用を失くすだけで済むような話ではなくなります。そう考えていくとプレッシャーも多い仕事ですが、精度の高いシステムを構築するために徹底した努力を払い、無事完成した時の喜びは大きなものになるでしょう。
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高年収な外資系
システムエンジニアの年収は、働く業種などによってかなりの幅があります。その中でも金融系システムエンジニアは年収が高い方になりますが、さらに上を行くのが外資系です。外資系の場合、年収が1,000万円を超えるような仕事もあって、国内企業ではなかなか手の届かない夢のような年収が現実のものとなります。ただし、実力重視の外資系企業では、業績次第で突然のレイオフを言い渡されることもあるので、雇用は国内企業より不安定かもしれません。